シニア保険の医療保障
シニア保険とは、50歳以上の中高年を対象にした、簡単な手続きだけで加入できる保険のことです。
無選択型と呼ばれる、このような保険は告知書の提出なく加入することができます。
年齢や健康上の問題などから保険の契約更新ができなかった、また入ろうとした保険では診査段階で加入できなかったなど、保険に加入することが難しくなったシニア世代に提案できる保険です。
大きく分けて死亡後に保障が受けられる死亡保障型と、入院矢手術などの医療費が保障される医療保障型があります。
このような保険は、加入しやすいのがメリットですが、保険料は一般的に割高にはなっています。
死亡保障型の場合、保険料の払込が普通は生涯続くものですが、加入した時期によっては払った保険料の総額が死亡保険金よりも多くなってしまう可能性も考えられます。
また保障対象外の病気もあるため、自分に必要な保障と掛け金を考えて加入する必要があります。
シニア保険の医療保障型は病気や怪我の保障、入院、手術に対する保障に重点がおかれていることが多く、死亡給付金は現役世代に比べて少なめです。
また30日、60日、120日、180日と入院日数が制限されているものがあり、日数制限を越えて入院した場合には、越えた分の保険料を自己負担で支払われないので注意が必要です。
たとえば、入りやすい保険で人気のあるアリコジャパンのシニア向け保険「入院保険守りたい」は85歳までの人なら誰でも入れますというのが売りに成っています。
実際に糖尿病などの既往症を持っている人や現在も通院・服薬などの治療中の病気があって医療保険の加入が断られたことがあっても、現在入院中でなければ簡単な告知だけで加入できます。
条件は最近3ヶ月以内に医者から入院・手術を勧められていないこと、2年以内に入院・手術をしていないこと、5年以内に癌や肝硬変と診断されたり、入院・手術を受けたりしていないこと、この三つだけなのです。
(収入や職業・過去の契約内容や現在加入の保険の内容によっては新たに加入できない場合もあります)
さらにこの保険では既往症などが悪化した場合にも給付金を受け取ることもできるのです。
最高90歳まで保障が続き、保険料が一生涯上がらないのも魅力です。
保険料は60歳男性、入院1日5,000円コースで、保険料は月額14,515円です。
保障内容は入院1日5,000円、手術1回5万円、通院1日2,500円、死亡保障が50万円ついて生存給付金は70歳では10万・80歳では10万・90歳で50万円となっています。(契約2年目以降の場合)
また他社によって条件や特約が付けられたりする場合もあるので、詳しくは保険会社で聞いて見るのがよいのでは。
シニア保険の死亡保障
シニア世代の死亡保障は、現役世代のように自分が亡くなった後の遺族の生活資金が目的というよりは、葬儀費用などに当てられる目的のように思われます。
といっても人様々、目的にあわせて選べる保障も充実しています。
アフラックの「終身保険どなたでも」は商品名のとおり、医師の審査もなく、健康状態を知らせる必要のない加入審査のない誰でも入れる保険です。
保険期間は終身 で加入年齢も40歳から80歳までとなっています。
加入年齢 満40歳〜満80歳まで 、保険料は更新がなく一生涯変わりません。
支払方法 は月払・半年払い・年払い で選べ、月々の保険料は2,000円から1,000円単位で設定でき、もちろん掛け捨てではありません。解約払戻金もあります。
しかし、短期間で解約した場合には解約払戻金がない場合もありますのでご注意を。
また不慮の事故または感染症で死亡した場合は、病気で死亡した場合の4倍の保険金が支払われます。
特約として被保険者の余命が6ヶ月以内と判断された場合には、生存中に将来支給される予定の死亡保険金をリビング・ニーズ保険金として前もって受け取ることもできます。(契約日から2年経過している場合に限ります)
このほかにもアリコジャパンの「ずっとスマイル」では契約年齢が満50歳〜80歳までの終身払いコースと契約年齢が満50歳〜60歳までの70歳払済コースがあります。
加入診査 は告知 のみで、支払方法 も月払・半年払い・年払いと選べます。(条件によっては加入できないこともありますのでご注意を)
たとえば60歳男性終身払いコースでは病気の死亡保障100万円事故・災害時の死亡保障400万円では月々の掛け金は5,191円となります。女性では3,696円となります。
残される家族が心配のときは充実した保障で、病気の死亡保障500万円事故・災害時の死亡保障2,000万円では月々の掛け金は25,955円となります。女性では18,480円となります。
これが70歳払済コースでは同じ条件の60歳男性終身払いコースでは病気の死亡保障100万円事故・災害時の死亡保障400万円では月々の掛け金は9,397円となります。女性では8,125円と少し高めになります。
こちらも生存中に死亡保険金を受け取れるリビング・ニーズ保険金は特約として付けられます。
オリックス生命では解約返戻金をなくすことで掛け金を安くでき、保険期間も5年間隔で決められ、保証金も100万単位で選べる自由設計の手頃な死亡保障保険が人気です。
もちろんリビング・ニーズ保険金は特約があり、病気も事故・災害時も同額の補償が受けられることもおすすめです。
シニア保険の保険料
保障は一生涯続いてほしいもの、ですから保険料の支払いも長く続きます。
それゆえ保険は家の次に高い買い物だといってもいいでしょう。
欧米の保険が日本と違っているのは掛け捨て保険が一般的だということです。
日本では掛け捨てはもったいないという認識をしがちですが、老後の限られた家計事情では負担も大変です。
そこはドライに割り切って、月額保険料(掛け金)の節約も考えてみてはいかかでしょうか。
掛け金の安い保険商品といえば外資系保険会社と国内の共済組合が競り合っているようです。
そこで、まず保障内容ですが、入院給付金(日額)を見ると一般的に病気の場合は事故や災害より給付額が少なくなっています。
また何日目から支払われるかは、外資系保険は大半が「入院初日から」なのに対し、国内共済のほとんどが「五日目から」になっていることが多いのです。
国内のもので比較的安い掛け金の共済組合のものといえば、県民共済(兵庫県民共済生活協同組合)と全労済全国労働者共済生活協同組合連合会の2つであります。
民共済の傷害共済は「安い割に保障がよい」と人気があるが、がん保険はかなり保険料が高い。
ところが外資系のチューリッヒ生命では手ごろな掛け金で同様の保障内容が期待できるのです。
アメリカンホームダイレクトのスーパーシニア保険には、葬式費用の給付金がついているのも安心です。
80歳まで更新でき、保険料は同じというものが多く、契約更新時の年齢により保険料が割高くなっています。
これに対して日本の保険も完全自由化されたため、より有利な保険が出てきているのも注目したいところです。
なお外資系の掛け捨てや通販タイプのほとんどは、医師の審査は不要で本人の健康告知書のみ必要というものが多い。
したがって虚偽の申告をしていると後から調査され、保険金が出ない場合もあるのでご注意を。
60歳以上でも入りやすい医療保険の掛け金を比較してみましょう。
月額保険料が最も安いのは、チューリッヒ保険の「スーパー傷害保険」で月々590円 で、交通事故などの死亡1,000万円・入院5,000円・手術5万〜20万円・加入は70歳までというのがあります。
ついで安いのが県民共済の「傷害共済」で、月額1,000円で事故死亡は1,000万円・入院10,000円・14日以上の通院2,200円・加入は 60〜69歳。
掛け金2,000円の全労済「シニア傷害タイプ」は事故死亡500万円・介護支援500万円・入院10,000円・退院後通院5,000円で加入は60〜79歳。
同じ掛け金の国民共済「シニア総合タイプ」はで病気死亡100万円(70〜80歳50万円)・事故死亡200万円(同150万円)・病気・事故入院1,500円・加入は60〜64歳。
チューリッヒ生命は掛け金2,227円(60歳加入時)「ガン保険」 がん診断30万円・入院5,000円・手術10〜25万円・退院3万円・加入は70歳まで。
アメリカンホームダイレクトは月掛け2,500円の「スーパーシニア保険」、アリコは男6,040円女6,375円(60歳時)の「すこしであんしん終身保険」など手術給付金など保障も充実しています。
シニア保険の特徴
シニア保険には若い頃のけがや病気と違ったシニア特有の症状に合ったサポートをしてくれる特約や特徴のある保険があります。
アメリカンホームダイレクト保険の「ザ・大人の医療保険」は医療保障のほかに他人の物を壊したり、けがをさせたりした時の損害賠償金を補償してもらえます。
また5年ごとに契約を更新する仕組みですが、契約期間中に入院保険金の支払いがなかった場合は、お祝い金も支給されるのです。
第一生命の「主役宣言」は病気による障害が残った時などに収入の減少をカバーする年金を受け取れる特約「インカムサポート」というのもあります。
入院などで保険料の支払いが難しくなったときにも、払い込みが免除される特約もつけられます。
アリコジャパンが出している保険「医療保険・引受基準緩和型」は、いままで加入が難しかった糖尿病や慢性腎炎、狭心症にかかったことがあっても、一定の条件に該当しない限り、加入できます。
富士火災の「シニアの救急箱」は部位・症状別保険金支払特約付帯傷害総合保険で、ケガの部位と症状に応じて、一時金を受け取れます。
ケガで医師による治療を5日以上受けた場合、ケガをした部位や症状に応じて決まった保険金が支払われるので、治療開始後すぐに保険金を受け取れます。治療終了まで給付を待つ必要がないのです。
また日常生活に与える影響の大きい下半身の骨折や脱臼は、さらに手厚く「骨折時生活支援一時金」が受け取れます。(下肢および骨盤のみ。足指を除く)
長期入院や重度後遺障害により、介護が必要なときにも一時金が支払われ、さらに180日を超えた場合でも別途一時金が支払われます。
熱中症や細菌性食物中毒も保障されるのです。
特約を付ければ地震等の天災によるケガも保障してもらえる安心保険です。